写真・図版『かないくん』 やさしい言葉と絵で、死の「風景」を描き出した絵本が、評判を呼んでいる。現代を代表する詩人谷川俊太郎さん(82)と、『ピンポン』などで知られる漫画家・松本大洋さん(46)による『かないくん』(東京糸井重里事務所刊)だ。

 1月24日の発売から1週間もたたずに、初版の1万5千部が売り切れた。絵本としては異例の人気ぶりだ。2万部が増刷され、今月末から再び店頭に並ぶという。

 この絵本づくりは、東日本大震災から半年ほどたった2011年11月に始まった。「ほぼ日刊イトイ新聞」(ほぼ日)を主宰する糸井重里さん(65)が、旧知の谷川さんを訪ね、「死についての絵本をつくりたい」と相談したのがきっかけだった。